今池混声合唱団 10周年記念演奏会

10年前、今混ははじまった

合唱の喜びを知った若い力が集い、

自分たちの音楽を語り合った。

●1974年7月

今池中学校合唱部OB会が発足。練習は中学校の音楽室だった。

●1978年3月

今池中学校合唱部OB会・今池混声合唱団として活動を開始する。目標は6月の愛知県合唱連盟の合唱祭と、1年後の定期演奏会だった。

 昭和47年4月、今地中学校に山本恵司先生が赴任されてから合唱部が設立された。当時は他の運動部などからメンバーを集めた「寄せ集め」の部であったが、 2年目以降は50名を上まわる部員を擁する花形的な部活動に発展していった。2年後の昭和49年に卒業生の中から「OB会」発足の声があがり、月に一度位今中に集まっては、合唱部と一緒に練習をしたり自分達で簡単なコーラスを楽しんだりするようになった。ある時、山本先生が東京の神代中学のファミリーコンサートのレコードを聴かせて下さった。PTA・OB・現役中学生のジョイント形式のコンサートで、極めて印象深く聴いたのを覚えている。「東京には中学OBの合唱団が4つある。名古屋にもひとつくらいあってもいいのじゃないか。」という先生の一言が、僕らの心をとらえてはなさなかった。昭和52年、一期・二期のOBが大学へ進学し、一時とだえていたOB会活動を再開することになった。そのきっかけが、現団長の後藤君と僕とで中学校を訪れた折、山本先生が「MさんがOB会はどうなっているかと言っていたぞ。」と聞かされ、じゃあやろうかということになったのだが、後でMさんに聞いてもそんなことは知らないと言う。今となってはその真実は知る由もないが、若いパワーは動き出したら一目散、ひたすら前へ前へと進んでいった。翌昭和53年3月30日「今地中学校合唱部OB会今池混声合唱団」は正式に発足したのである。(Ten。伊藤俊次)