今池中学校合唱部OB会 今池混声合唱団 第2回演奏会

−メッセージ−

今地中学校長 波多野務

 私は今池の近くで生れ育ち、昔の今池尋常小学校で5年生の1学期までを過した。現在その昔なつかしい今池の地に、名門今中の校長として、いわば後輩にあたる生徒たちの面倒をみることになった。ふしぎな縁であり感慨無量である。

 教師仲間で今中の昔楽教育は素晴しいと評判であった。現に校長室にいると美しいコーラスの響きに心をうたれることがしばしばである。校内音楽会に、卒業式を前にした送別会に、その他の機会あるごとにこの美しいメロディーは見事にかなでられている。

 立派な指導者と、熱心な練習に鍛えられた今中合唱部の人たちが、卒業後もなお歌いつづけるべく合唱団を作り、昨年に続いて今回第2回の定期演奏会を聞くという。素晴しいことである。心より拍手を送り、今後の飛躍と発展を祈るものである。

PTA会長 沢村康寛

今池という、歓楽の街中で、美しい声の和を求めて努力し続ける若者達。私の身近における、彼らの活動に敬服せずにはいられない気持ちです。

 昨年、第一回定期演奏会のプログラムの最初に歌われた中の一曲 「この街で学ぶ」を私は忘れていません。“ここで生まれ・ここで育ち、この街で学ぶ喜び” “ここに学び、ここに生きて、この街と進む幸福”。 地域に根ざした活動を続ける彼らが、まざまざと、浮かびあがってくるようです。

 彼らの声の和の美しさはさることながら、心の和にも、非常に感銘をうけています。確かなチームワ一クで歩み続ける今池混声合唱団の未来に、心から期待している私です。

今地中学校教諭合唱部顧間 山本恵司

 音楽室の片すみに、大きな口をあけ、心をこめて歌っている写真が掛けてある。その写真を見るたびに、生き生きとした歌がきこえてくる。この写真こそ、今中で合唱が始まった思い出の記念碑ともいうべきものであり、 今池混声合唱団の母胎でもある。今、生徒たちは、音楽教室に入るたびに、その写真をながめ、今中音楽の教育「より厳しく、より楽しく、より美しく」をささえに、のびのびと歌っている。 時に、授業の中で今池混声合唱団の合唱をテープできくことがある。生徒たちは、とても誇らしげな顔をする。そして、合唱づくりに意欲をもやす。とても美しい生徒の姿だ。今年2回めの演奏会が実現できたのも、 こうした背景が生きているからであろう。これは、大都会の中の小さな出来事ではあるが、私たち音楽を愛するものにとって、大きな喜びである。

 この喜びをご理解してくださった、今池中学校の先生方、地域の皆さんには、本当に感謝しているしだいです。まだまだ未熟ではありますが、今後ともよろしく御指導くださるようお願いいたします。