プログラム
V 混声合唱のための組曲「復活」
わすれられた海
ウミガラス
海をだく
めざめれば夏
作詞:鶴見正夫/作曲:荻久保和明
指揮:伊藤孝明/伴奏:松浦みさ子
解説
誰もがいろいろな思いをこめて見つめる海は、全ての生きものの源であり、四季ごとにその表情を変えていく。秋の海−誰もいない砂浜。そんな風景を見ていると、自然とさみしい気持ちになる。そんな時の心象を「忘れられた海」では語っています。荒れ狂う冬の海、岩壁に群がる海鳥達の中に、今の若者達の姿を見、その中からあえて飛びたつ一羽の鳥があって欲しいという作者の気持ちが「ウミガラス」にはこめられています。「海を抱く」では、春の海の、私達を包んでくれるあたたかさ、私達に語りかけてくる優しさを、やわらかなメロディーにたくしています。「めざめれば夏」でうたうのは、希望に満ちあふれ、燃えるような夏の海、未知と無辺の中へ再び自分を飛翔させていく、青春への復活。この組曲の一番大きなテーマです。