プログラム
T 混声合唱曲「優しき歌」
T 爽やかな五月に
U さびしき野辺
V また落葉林で
W また昼に
作詞:立原道造/作曲:小林秀雄
指揮:伊藤俊次
解説
この詩を読んでいると、得も言われぬ気恥ずかしさのようなものを覚える。ちょうど、初恋の告白の時のような、 恋にひたすらこがれている時のような、あてもなく、こうだったらいいのになぁと仮空の人に想いをめぐらしている時のような、 初めて異性を意識しはじめた頃の自分の心をあばかれているようだからであろうか。この愛の詩が多くの人から愛されているのは、 そんなところにあるのかもしれない。曲もそうした思春期、青春期の微妙にゆれ動く心とマッチした、美しいア・カペラである。 やわらかい音やさしい言葉の中にもキュッと胸をしめつけられるような何かを持った不思議な魅力の作品である。
それぞれに感じ、それぞれに想いをめぐらせて、今池混声なりの「優しき歌」を歌い上げたいものです。