EDELWEISS No.5 1978.05.xx

はいこんにちは! 緑のきれいな時期です では はりきっていきましょうか

S49 加藤○○

今池中OB各位殿、長らくご無沙汰しております。さんさんと降り注ぐ春の光の中で、我が駒場の銀杏もようやく新芽をだし、うららかな陽気であります。本日はストのため休校となり、閑静な図書館でこれを記しております。第一報である本日は東大における合唱団の状況などをお伝えしましょう。
 東大には合唱部が合計八つあります。先日、新勧のために合唱祭が行なわれ、全てのクラブが出演いたしました。それは次のようなものです。
(1)男声合唱…コールアカデミー
(2)混声合唱…緑会、柏葉会、白ばら会、あらぐさ、コーロ・ソーノ、コール・ユリゼン
(3)特異な存在…芸能山城組山城流黒駒組
 これらの合唱団には、それぞれ特色があるのですが、コールアカデミー、白ばら会が程度が高く、趣味的合唱を行うあらぐさを除いて残りは普通の程度であります。
 さてその中で私は「緑会合唱団」に入団いたしました。この合唱団は昭和31年秋の創立以来法学部並びにその前期課程である教養学部文科一類の学生を中心に運営されてきたものであり指揮者には桐朋音大の高階正光先生、ヴォイストレーナーには芸大オペラ科出身の山口俊彦氏(BASS)その妻悠紀子様(SOP)を中心に各パートに一人ずつお迎えして堅実な活動を続けているものです。女声はお茶の水女子大、共立女子大、日本女子大から総数60〜70人、東大の男声40人を加えて100人を超す壮大な組織であります。(注:混声合唱の女子ははどこでも他大学中心です)練習は週二回(月-木)本郷の法大二号館31番教室でやります。非常に楽しい雰囲気で、現在は「土の歌」を五月祭に向かってやっています。
 ここで本学の特色をひとつ。先ほど31番教室と書きましたが皆さんはこの「教室」が何人収容できると思われますか。高校の時のように50人ぐらいかな、それとも大学だから100人ぐらいかな…などというのはまったくの見当ちがいでありまして、なんと700人。まれにみる大教室で、これと同じ広さの教室がたくさんあるのです。1学年630人の法学部生を一度に教えようとするものでマスプロ教育の弊害をしみじみと感じております。
 まだまだ面白いこと、驚くべきことなどたくさんありますが第二報、三報をお待ちください、あしからず。
 最後に「みんな東大に来て緑会をやろう」と申し上げておきましょう。12月には定期演奏会があるそうですのでその折には東京見物をかねていらして下さい。追って連絡いたします。では、さようなら。

S48 伊藤○○

 先日合唱のレコードを探しに行った際、あるレコードが僕の目にとまりました。それは「中学生のための合唱名曲集Vol.1~3」というものです。何故そのレコードが目にとまったかと言うと、実は去年の秋の練習会の際に山本先生が神代中学(東京・調布市)の合唱部のお話をして下さったのですが、「今年度NHKコンクール中学校の部最優秀校でした」その神代中学の演奏が収められているからでした。ただそれだけならどうという事はないのですがそこにはOB会の合唱団があり、その演奏もその中に収められているので非常に興味を持ったわけです。その他に水の輪混声合唱団(三鷹第三中)コール・フロイント(中瀬中)杉並混声合唱団(宮前中学OB)の演奏も収められているものです。レコードにあるそれぞれの合唱団の解説を紹介してみます。

◎神代混声合唱団
 この合唱団は神代中合唱団の第1期生を中心として昭和49年に誕生しました。私が神代中に新任で着任した時1年生だけの合唱団が出来ました。そしてそのメンバーが卒業する時に高校へ行っても今までのチームワークを育てていきたいという願いから作られた合唱団である。第1期生は昭和48年度にNHK全国学校音楽コンクールにおいて東京都で優良校に輝きました。今では第2期生をメンバーに迎え演奏活動を続けています。ここに昭和47年にTBSこども音楽コンクールに特別出演した時の団長加藤雅彦君(第1期生)のあいさつを紹介します。
 みなさんはじめまして。神代混声合唱団の名前を聞いたことがある方はたぶんいらっしゃらないと思います。私たち神代混声合唱団はできてまだ半年しかたっていません。ここに歌う私たち神代混声合唱団ひとりひとりのメンバーは歌に対する情熱にもえ、歌が好きだからこそここにこうして集まってこの演奏会の場で歌うことができるのです。私達は中学校の時の3つの精神にもとづき今も練習しています。その練習と言うのは週1回学校が終わってから中学校の片すみのおんぼろ校舎の音楽室で練習を行い練習時間にも在校生と同じように各自の自主性にまかされております。たとえば終わり10分前息をきらして駆け込んで来る人や早くからきてサッカーボールを投げたりしてガラスをわっておこられる人、そんな人もいないわけではありません。
 さて昨年の夏は合宿を行いました。志賀高原の小丸山スキー場です。合宿なんてこんなに早くやってよかったのかなあと思いましたが、けっこうみんなが仲よくって、仲がよすぎて困ったこともありました。しかしその合宿の成果もあって、ここにこうして歌うことができるのです。さて私たちの3つの精神「心の歌」「情熱の歌」「限りなき創造への歌」をきいて下さい」

◎水の輪混声合唱団
  昭和39年頃、私の勤めていた小金井二中の卒業生の合唱団として三多摩合唱祭に出演しました。中学校時代に合唱のとりこになった生徒が高校に入学して、更に合唱を続けようとしても合唱団がなかったり、自分達で作り出そうと思っても思うように協力してくれなかったり、そんな淋しさ、不満を卒業生の仲間でぶつけ合い卒業生の合唱団へと発展していったのです。こうして続いたこの合唱団は44年、私が都合により三鷹三中に転任する頃水の輪のように合唱の輪を広げようと水の輪混声合唱団と名付けました。その輪はこうして三鷹に広がり中学生同士のつながりを生み、卒業生のつながりに発展し、更に小金井線中の卒業生を仲間に加えてそれぞれの進んだ高校の仲間に呼びかけて次第に固定したメンバーで構成されるようになってきました。その間、大学入試で途絶えそれっきり団を離れていったり入試が終わって再びもどってくれたり、大学を卒業しても歌い続けてくれたり、10余年つづいた歌声は今後も輪を広げ続けていくことでしょう。50年3月今までの三多摩合唱祭などの出演だけではなく単独で演奏会をもつことができ、51年4月には第二回演奏会を開催することができました。今回のレコーディングの呼びかけを受け、はたしてできるだろうかという不安もありましたが我々の今後の合唱活動には大変勉強になり意義のあることだと思いみんなで頑張って協力しました。こうしてレコードができあがってみると本当に良かったと思います。みなさん合唱の輪を広げましょう。この世の中を楽しいハーモニーでつつみましょう。

◎コール・フロイント
  コール・フロイントの発足は昭和46年度の東京都杉並区立中瀬中学校卒業生の間から自然に発生して来たものです。当時私は中瀬中学校に赴任して6年目であったが、この学年の担任の先生方は全く気の合った仲間であって中学校における「音楽の生活化」を推し進める私によく協力して積極的に学級活動などで大いに合唱をさせて下さった。そのため合唱は彼らの生活の一部になっていた。修学旅行のバスの中や、京都駅前での自然に誰からともなく歌いだされ合唱曲「大地讃頌」やモーツアルトの「グローリア」などはなつかしい思い出であり、合唱の生活化を進めるわたしの大きな励ましであった。コール・フロイントの定期演奏会のアンコールの最後は杉並公会堂1300の座席をうめる聴衆のほぼ全員が起立して「大地讃頌」を大合唱するのがならわしとなっています。これはその影響であろう。卒業後も合唱の魅力を忘れかねた彼らがコーラス部員を中心にしてこの合唱団を結成し、さらにいろいろな高校に入学して合唱の仲間をふやし、現在では中瀬中学のOBだけでなく広く合唱を愛する大学生高校生による若者のアマチュア合唱団に発展し、団員も90名を数え「合唱を通じて友情の輪を広げよう」を合言葉に楽しい雰囲気を創り出している。
 昭和49年50年と2回の定期演奏会をもったが、今回録音した曲は彼らが中学時代にコンクールや音楽会などで盛んに合唱した曲であり、なつかしい気分で楽しく行われ、フロイントのもつあたたかさが感じられる演奏になったのではないかと思っている。

◎杉並混声合唱団
 杉並混声合唱団は中学校時代の合唱を卒業後も引き続いて行っていきたいという生徒たちを中心に合唱の練習をはじめたのがきっかけで71年8月に40名で誕生しました。そのユニークな演奏活動と共に各方面から興味を持たれ、着々と実力を磨きつつある。今日では団員も70数名とふくれて年齢層も大学生、高校生が半々となり、ずっと大人になってきた。小林光雄氏は中学時代から育ててきた杉混の団員一人一人に限りない信頼と愛情を持ち、湯山昭氏曰く「中型のタンクを思わせるような小林光雄氏の奔流のようにほとばしる音楽への熱情がそれに応える杉混のメンバーの心意気と見事に合体してここ数年来の杉混の大きな飛躍を可能にしたのである」まで成長した。また杉混の強みは合唱団顧問として小林氏の恩師芸大教授金子登氏が当たっていることがあげられる。金子氏は杉混にとって精神的な柱でもありたゆみなく不朽の名曲にとりくんでゆく原動力にもなっている。さらにユニークな活動と発展が期待される合唱団である。

 以上4つの合唱団の解説を紹介してみました。環境の違いとか指揮者の有無とかいろんな点でこれらの合唱団はめぐまれていると思います。でもやろうとしていることは僕たちの合唱団と変わりは無いと思います。東京ではそういった芽が芽ばえている。だったら名古屋にも芽ばえたっていいじゃないかと思います。むしろそれが名古屋の今池という場所だからこそ価値があるのではと感じています。うまくなる事よりも何よりもみんなが楽しく歌える場が確立すればいいわけです。最初はほんとうにこじんまりした地道な活動をする団でいい。やがてそれが発展していけるならば。新しい年度を迎えるにあたってもう一度考えなおし、自分たちの気持ちを確実なものにしようではありませんか。

・・・

 すごい、みんなかしこい。どうしてこんなに難しいことが書けるんでしょうね! ふつうこの季節は5月ボケでボケているのに…もっとも私みたいに年中ボケてる者もいるだろうけど…

関西学院グリークラブ 南山大学メイルクワイヤー THE 9th JOINT CONCERT
7月7日(金) 開演 6:30
愛知県勤労会館 700円 でも…前売は500円 でも…鈴木○○君にたのむと350円になるそうです
曲目
1 ロバートショウ愛唱曲集
2 男声合唱組曲 「雨」
3 合唱のためのコンポジションV
4 高見順の三篇の詩

四工大定期演奏会19
7月18日 開演 6:30 愛知文化講堂 500円です
曲目
合同演奏 Sea Shanty
室蘭工大グリークラブ「富士山」
東京工大シュワルベンコール「抒情小曲集」
名工大合唱団 「Mass for Three Voices」
九州工大メンネルコール 「ばらのあしおと」
連絡は北折里見までお願いします。おねがい、みんな行ってくらさい!

アーやっとおわった。最近あんまし机に向かうことがないのでつらかったー。だけどたいまんだもんでNo4がでてからずい分たってます…ごめんちゃい
本当は「エーデルワイス」にのっける原こうがたくさんあればもっとたくさんのっけれるのよね。みんなも協力してください!
お願い
「エーデルワイス」をより充実するために
1.役員に対する文句
2.練習内容について
3.世間話
4.コンサートのお知らせ
5.その他どうでもいい話
を原こうにまとめて役員に渡してくださいよろしくおねがいしまーす。!

次回のお知らせ
6月4日(日)に合唱祭が行なわれます(これがつくころにはおわってるとおもうけど)次回のエーデルワイスにはそのことが大々的にのるのでしょう
ではさようなら! ばいばーい

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